玄関バリアフリーリフォームを行う暮らしのメリットについて
高齢の親と同居することになり、玄関周りのバリアフリーリフォームを検討している方もいるのではないでしょうか。
たとえば車いすや歩行が困難な方は、通常の玄関では何かと不便な点が多いです。
そのような場合、高齢者の方でも快適に使える玄関スペースにリフォームする必要があります。
この記事では、玄関のバリアフリーリフォームでは主にどのようなことを行うのかについて紹介し、どのようなメリットが得られるのかにを解説します。
今後玄関のバリアフリー化が必要とされる方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント
・玄関のバリアフリーリフォームを行うことで行う内容を解説します。
・玄関のバリアフリーリフォームには高齢者だけでなく一緒に住む家族にもメリットがあります。
玄関のバリアフリーリフォームはなにをする？
玄関のバリアフリーリフォームとはどのようなことを行うのでしょうか。
ここでは、通常の玄関とバリアフリーな玄関との違いを紹介していきます。
段差を解消する
車いすや足元が不自由な高齢の方は少しの段差でも生活に支障が出ます。
そのため、玄関スペースも段差のない、できるだけフラットな状態であることが望ましいでしょう。
玄関は上り框となっているため通常では段差がありますが、その段差を解消する方法として段差の一部にスロープを設置したり階段を設置する方法があります。
車いすの場合スロープが必須となりますが、歩行は可能である場合低めの階段や手すりを設置することでも玄関の出入りが楽になるでしょう。
式台を設置する
玄関の上り框の高さがある場合、高齢者にとってはそのような段差でも上がることが困難であることが予想されます。
その場合、式台を設置し段差の昇り降りの負担を減らすことがおすすめです。
また、靴の着脱も折り畳み式のイスを壁に設置したり、手すりを設置することで立ち上がる動作なども楽に行えるため、必要に応じてそれらの設置を検討してみましょう。
手すりを取り付ける
歩行が困難な方が一緒に暮らす場合、部屋や階段、廊下など色々な場所に手すりを設置するでしょう。
玄関も同様に手すりを設置することで移動が楽になります。
特に玄関では靴を履いたり脱ぐといった動作が必要となるため、手すりが一つあるだけでも身体を支えることが可能となり、転倒などの防止にもつながります。
ドアを改修する
玄関ドアにはいくつかの種類があり、新たに建てられる家のドアは開き戸であることがほとんどです。
しかし、バリアフリーな玄関を検討しているのであればあえて引き戸にすることもおすすめです。
引き戸のメリットは子供や高齢者でもドアの開閉が楽であることや、風などの影響でドアが重くならないことが挙げられます。
高齢者が一人でドアを開けようとしても、強風でドアが勢いよく開いてしまうといった際にケガをしてしまうリスクがあるため、不安があるのであれば玄関を引き戸にすることでそのようなケガのリスクを減らすことができるでしょう。
玄関バリアフリーリフォームを行うメリット
玄関をバリアフリー化することでその家に住む高齢者だけでなく、一緒に暮らす家族にもメリットがあります。
ここでは、玄関バリアフリーリフォームを行うメリットについて紹介していきます。
玄関でのケガを防ぐことができる
玄関バリアフリーリフォームを行う一番のメリットは、ケガのリスクを下げることでしょう。
高齢者の方のなかには足元が不自由であったり、筋力が低下し通常の玄関では何かと不便な場面が多く、転倒による骨折といったさまざまなケガのリスクがあります。
そのようなリスクを極力減らすためにも、安全に安心して使うことができる玄関にリフォームすることが重要ともいえるでしょう。
使いやすい玄関となる
玄関のバリアフリーリフォームを行うことで、高齢者だけでなく一緒に住む家族にとってもメリットとなります。
バリアフリーな玄関はスペースを広くし、なるべく段差をなくしたフラットな玄関であることが多いです。
そのため、収納が増える、掃除がしやすいといったメリットがあります。
また、朝の通勤・通学の時間帯に玄関が混雑することも解消できるため、メリットといえるのではないでしょうか。
暮らしのストレスが減る
高齢者でも使いやすいバリアフリーな玄関にリフォームすることで、高齢者自身が自分で行える行動が増えます。
その結果、玄関が使いやすく不便な思いをしないといったメリットがあるだけでなく、一緒に住む家族にも迷惑をかけなくて済むといった気持ち的な余裕が生まれるでしょう。
筋力や体力の低下を防ぐためにできることはなるべく自身で行うことが大事であるため、そのような健康面でもメリットとなるでしょう。
補助金制度が利用できることも
玄関をバリアフリーリフォームすることで、国や自治体の補助金制度を利用できることもあります。
①50歳以上の方
②要介護または要支援認定を受けている方
③障害のある方
④65歳以上の方と同居、または②③の該当者と同居
上記のいずれかに当てはまる場合、リフォーム費用に対して上限20万円の補助金が支給されるケースがあります。
また、バリアフリーリフォームを行うことで所得税や固定資産税の減税措置を受けることも可能であるため、各自治体のホームページなどを参考に調べてみるとよいでしょう。
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