玄関のバリアフリーリフォーム|引き戸の選び方、スロープで段差解消など徹底解説
玄関をバリアフリーにするためには、意外と多くの課題があります。
「使い勝手の良いドアに交換」、「段差解消」など、リフォームが必要だけど具体的に何をするべきかわからないとお悩みではないでしょうか。
そこで今回は玄関リフォームの専門家・(株)アキバG&R(アキバ ジーアンドアール)が、玄関のバリアフリーリフォームをわかりやすく解説します。
現在の玄関の状況に合うリフォーム内容や費用がわかります。ぜひ最後までご覧ください。
目次
玄関のバリアフリー化におすすめの引き戸|実例、必要な寸法など紹介
まずは家に出入りする際にいちばん大切な玄関ドアにスポットを当てて、バリアフリー化に必要な情報を紹介します。
バリアフリーに最適な玄関ドアの選び方
玄関ドアは主に5種類あり、それぞれ使い勝手が違います。
- ・引き戸:シンプルな動作で開閉できるため、バリアフリー化に最適です
- ・片開きドア:開口部のスペースが限られている玄関に向いています
- ・両開きドア:開口部が広くて豪華な見た目を求める玄関に向いています
- ・親子ドア:大きな荷物の搬入時にだけ広い開口を確保したい方に向いています
- ・引違い戸(2枚戸、4枚戸):用途に合わせて開閉方法を変えられます。バリアフリー化に最適です
引き戸や引き違い戸がバリアフリー化に向いている理由は、他にもあります。
- ・玄関ドア開閉のためのスペースを確保する必要がないので、玄関ドア周辺にモノが置ける
- ・引き戸の枠は段差が少ないのが一般的なので、出入りしやすい
- ・玄関ポーチが狭くても出入りしやすい
車椅子、杖などを使用して玄関を出入りする際の動作については、こちらが参考になります。
車椅子での出入りや介護で使いやすい引き戸の寸法とは
車椅子で出入りしやすい引き戸(開口部)の寸法は、幅750〜800mm以上です。
※車椅子の幅はJIS規格で定められていて、手動車椅子は630mm以下、電動車椅子は700mm以下となっています。
玄関ドアは幅を変更して注文可能なので、リフォーム会社に相談する際は「車椅子での出入りや介護を想定して十分な開口幅を確保したい」と伝えてください。
玄関のバリアフリー化におすすめの引き戸実例
(株)アキバG&Rは玄関リフォーム専門のリフォーム会社です。バリアフリーに最適な引き戸の実例を紹介するので、参考にしてください。
【YKKAP】
〈参考〉(株)アキバG&R
※(株)アキバG&Rのホームページで紹介している工事費込み、税込みの価格で、予告なく変更する場合があります。
また開口部の幅を変更することにより価格も変動しますので、ご注意ください。
【三共アルミ】
〈参考〉(株)アキバG&R
※(株)アキバG&Rのホームページで紹介している工事費込み、税込みの価格で、予告なく変更する場合があります。
また開口部の幅を変更することにより価格も変動しますので、ご注意ください。
【LIXIL】
〈参考〉(株)アキバG&R
※(株)アキバG&Rのホームページで紹介している工事費込み、税込みの価格で、予告なく変更する場合があります。
また開口部の幅を変更することにより価格も変動しますので、ご注意ください。
玄関の引き戸を効率よく選ぶために、予算をしっかり決めましょう。予算は工事費込み、税込みで決めておくのがおすすめです。
玄関の段差をなくすバリアフリーリフォーム|スロープを中心に解説
日本の住宅は床下に湿気がたまるのを防ぐ等の理由で、床を高い位置にするのが一般的です。
スムーズに出入りするための階段等があるので、バリアフリー化する際には段差解消を考える必要がありますよね。
そこで地面と玄関の段差解消に役立つスロープについて、解説していきます。
玄関アプローチにスロープを設置するメリット・デメリット
玄関アプローチは目立ちますし、スペース確保も必要です。「本当に設置が必要?」と迷っている方が多いのではないでしょうか。
スロープのメリット・デメリットを紹介するので、設置するかどうかを判断する際の参考にしてください。
【メリット】
- ・車椅子だけでなく、ベビーカーや台車での荷物搬入にも便利
- ・小さなお子様や足腰が痛い方は階段よりスロープのほうが歩きやすい
- ・スロープをおしゃれに装飾することで、玄関アプローチに高級感が生まれる
※お子様は緩やかな勾配でも転倒しやすいため、目を離さないようご注意ください。
【デメリット】
- ・段差が大きいほど広い設置スペースが必要
- ・手すり設置や装飾によって費用が高額になる
スロープ設置に必要な広さとは
車椅子での出入りを想定したとき、スロープに必要な広さ(直線でのスロープの長さ)の目安は以下のとおりです。
- ・自分で車椅子を運転:段差10cmに対してスロープの長さ120cmほど
- ・車椅子を押してもらう:段差10cmに対してスロープの長さ40〜60cmほど
スロープにカーブをつける必要がある場合は、幅も必要になります。
スロープは新築時に設置、後付けどちらがいいのか
これからご自宅を建築される方は、「はじめからスロープを設置するべき?」と迷うことと思います。
前述したように、スロープはベビーカーや台車での出入りにも便利です。十分なスペースを確保できるのであれば、滑りにくい素材にする等の配慮もしながら新築時に設置してもOKです。
ただし新築時に設置する場合は、「経年劣化によってお手入れが必要」、「いらないと感じたときに撤去費用が高額」などの心配もあります。
新築時のスロープ設置は、慎重に検討してください。
以下のような場合は、「必要になったら設置する」と考えるのがおすすめです。
- ・予算が限られているので、設置費用を負担に感じる
- ・スペースの確保が難しい(スロープを設置すると駐車場が狭くなる 等)
- ・スロープを使うイメージがわかないので必要性を感じない
玄関出入り口の段差解消もお忘れなく
玄関ドアには枠があるため、通常通りの方法で玄関ドアを設置すると、玄関出入り口がフルフラットになりません。
車椅子を自力で超えられる段差は2cmまでが目安なので、リフォーム会社には「玄関出入り口をフルフラットにしたい」という要望も必ず相談しましょう。
玄関の上がり框の段差解消について
上がり框(がまち)とは、玄関土間と床の段差をキレイに見せるための木材のことです。上り框部分の段差が大きい住宅も、多いのではないでしょうか。
この段差を解消する方法も紹介します。
- ・広い玄関であれば玄関内にスロープを設置
- ・玄関内に床と同じ高さor床よりも高いベンチを設置(座った状態で移動できる)
- ・手すりと踏み台を設置(手すりを頼りに上り框を上がれる)
バリアフリーリフォームの費用相場や工期、補助金を紹介
バリアフリーリフォームを決断する上で心配なのが、費用負担かと思います。
バリアフリーリフォームで使える補助金についてもわかるので、ぜひチェックしてください。
戸建て玄関のバリアフリー化
戸建て玄関を丸ごとリフォームしてバリアフリー化する場合の費用相場は、以下の項目を合算した金額です。
- ・玄関ドア交換:300,000円前後〜500,000円前後が相場
- ・玄関アプローチにスロープ設置:500,000円前後が相場
- ・上り框に手すり設置:10,000円前後〜30,000円前後が相場
- ・玄関に踏み台を置く:10,000万円前後が相場
工期はリフォーム内容によって違いますが、玄関ドア交換だけなら1日、上記のリフォームを全て行うなら長くて7日ほどとなるケースもあります。
マンション玄関のバリアフリー化
マンション玄関のバリアフリー化は、専有部分(玄関ドアの内側)だけに行います。
玄関ドアについてはマンション外観のデザインにも関わるため、規約によって好みのドアを選べない可能性があると考えておきましょう。
マンション玄関のバリアフリー化は、基本的に以下のような対応で車椅子での出入り等に対処します。
- ・玄関出入り口:出入りするときだけ置型のスロープを使う
- ・上り框:出入りするときだけ置型のベンチを使うor壁に収納できる椅子を設置
- ・手すり:壁の下地補強をして設置
バリアフリーリフォームで使える補助金
リフォーム費用の負担を軽減できる支援制度があります。
- ・介護保険制度による支援制度:上限180,000円で、ケアマネージャーに相談しながら申請
- ・自治体による補助金、助成金:各自治体で対象となるリフォーム内容、金額が違います
この他、リフォーム内容によっては国による減税制度の適用を受けられる場合もあります。減税制度については、最寄りの税務署に問い合わせをしてみてください。
玄関のバリアフリー化Q&A
今回紹介しきれなかったバリアフリー化に関する疑問について、簡単に解決方法をまとめました。
Q.手すりの選び方が知りたい
手すりはホームセンターで購入してDIYで設置が可能ですが、実は人によって力を入れやすい太さ、形状、位置などが違います。
できればお近くの介護用品専門店で相談し、最適な手すりを設置しましょう。
Q.バリアフリーの玄関をおしゃれにすることはできる?
玄関を全体的に考えてバリアフリーリフォームをすることで、おしゃれなデザインにできます。
SNSには「バリアフリー 玄関」などのキーワードでおしゃれな玄関がたくさん投稿されているので、ぜひチェックしてみてください。
Q.玄関が狭くてスロープを設置できないときの対処法が知りたい
門から玄関までのアプローチや玄関ポーチが狭くてスロープが設置できないときは、リフトを使うという方法があります。
さまざまな用途のリフトがあるので、自治体や医療機関の相談窓口、介護ショップなどに問い合わせてみましょう。
- ・椅子のような見た目で上り框を楽に昇降できる
- ・車椅子ごと昇降できる など
Q.木造住宅で上り框をなくすのが難しいときの対処法が知りたい
前述したとおり、木造住宅は床下の通気性確保のために床が高い位置にあるのが一般的です。
「バリアフリーリフォームをしたいけど玄関からの出入りは難しい」という状況のときは、1階の掃き出し窓、テラス、勝手口などからの出入りを検討するという方法があります。
自治体等の窓口の他にリフォーム会社からの提案も期待できるため、ぜひ相談してみてください。
まとめ
玄関のバリアフリーリフォームについて、詳しく解説してきました。
バリアフリー化に関しては、専門家だからこそ知っている知識やアイディアがあるものです。予算や要望を決めた上で、ぜひリフォーム会社等の業者や介護の相談窓口をフル活用しながらプランを進めてください。
また玄関のバリアフリーリフォームを依頼する際には、できれば玄関リフォームの専門業者を選ぶのがおすすめです。専門業者は玄関の使い勝手に精通していて、ご家族の状況に合う最適なプランを提案できるためです。
専門業者や玄関リフォームの施工実績が豊富な業者を選びましょう。
株式会社アキバG&Rの施工エリア
(株)アキバG&Rは玄関のお困りごとに迅速な対応&高い技術力で解決いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
無料で現地調査を行い、予算やご要望に合うプランを提案いたします。
対象エリアを以下に記載します。
茨城県
下妻市、筑西市、八千代町、坂東市、常総市、つくば市、土浦市、つくばみらい市、守谷市、かすみがうら市、小美玉市、石岡市、桜川氏、結城市、五霞町、境町、龍ヶ崎市、牛久市 ほか
埼玉県東部
春日部市、久喜市、越谷市、幸手市ほか
栃木県南部
宇都宮市、真岡市、下野市、栃木市、小山市ほか
千葉県西部
野田市、我孫子市、松戸市、柏市ほか