玄関ドアの防犯性を高めるための方法
近年、空き巣など家に侵入される犯罪が増えています。玄関ドアは犯罪者にとっても一番出入りしやすい場所となっており、家の防犯を高めるためにも玄関ドアの防犯性は非常に重要なのです。
そこで、今回は玄関ドアの防犯性を高める方法をご紹介します。玄関ドアはデザインなどだけではなく、家を守る機能もあるのでしっかり考えた上で玄関ドアを選びましょう。
目次
玄関ドアから侵入されるシーン
まずは、玄関ドアから侵入されるシーンを理解しておきましょう。玄関ドアの工夫だけではなく、自分自身が気をつければ防げることもあるので、普段から気をつけるようにしてください。
無締まり
実は、玄関ドアから侵入されるシーンで一番多いと言われているのは、戸締りをせずに外出してしまい、その隙に家に入られるというパターンなのです。「ちょっとそこまでだから」と思いながら戸締りをせずに出かけて、用事を足してるうちに長い時間外出してしまったという経験は誰もがあるのではないでしょうか?
短い時間でもきちんと戸締りをするのはもちろん、戸締りを忘れないように習慣づけるようにしておきましょう。
ピッキング
玄関ドアの鍵はピッキングと呼ばれる方法で鍵がなくても開けることができます。鍵を紛失してしまった時に鍵屋さんが使用するのもピッキングです。
このピッキングは熟練した技術者がピッキング対策を施していない鍵を開けようとすると数十秒から数分という驚くべき速さで鍵を開けてしまいます。外出時に狙われないよにピッキング対策されている鍵にする必要があるのです。
バールによるこじ開け
日本の玄関ドアは外開きといって玄関ドアを外に開けるような仕組みになっています。この外開きは実はバールによるこじ開けに弱く、鍵が弱いと簡単に開けてしまうのです。
ただし、こじ開けは音も鳴るし、他人が見たら一発でわかるため、侵入者も時間をかけて開けるのはリスクがあります。つまり、開けるのに時間がかかるような玄関ドアにしておけばこじ開けされにくくなるのです。
玄関ドアの防犯性を高めるために
玄関ドアからの侵入されるシーンを整理したところで、いよいよ玄関ドアの防犯性を高めるための方法をご紹介します。
人感センサーで明かりをつける
玄関ドアから侵入する犯罪者にとって、自分が目立ってしまうのは嫌なもの。実は玄関ドアの前を人が来たら自動で明るくするだけでも防犯に役立つと言われています。人感センサーをつけておくと玄関ドアの前に人が来ただけで明かりがつくので防犯性は高まるでしょう。
さらに、夜遅く帰宅する家族にとっても、鍵を開けやすくなったり安心できる玄関になるので、ぜひ取り付けてみてください。
玄関ドアの鍵を良いものにする
玄関ドアの鍵はピッキングやその他の侵入方法が現れるたびに各メーカーが努力して新しい鍵を開発しています。数十年前から同じ鍵をつけている場合、今のピッキングには対応していないことが多いので、ぜひ鍵の交換を検討してみてください。
また、現在はワンドアツーロックもしくはワンドアスリーロックといって複数の鍵を玄関ドアにつけるのが主流となっています。補助錠をつけることも可能ですし、新たに鍵をつけるのも可能なので、心配な方は専門家に相談してみましょう。
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玄関ドアの戸締りを徹底する
こちらは自分で出来る工夫です。どんな短い時間でも玄関ドアの鍵をかけるようにしましょう。また、家族にも徹底させることが大事です。
最近では玄関ドアをオートロックに出来る玄関ドアも販売されています。小さい子供がどうしても一人になってしまう時がある場合はオートロックにしておくと鍵のかけ忘れも防止できるので検討してみてください。
玄関ドアの鍵を工夫する
ここまで、玄関ドアの工夫をご紹介してきましたが、やはり玄関ドアの鍵が防犯を高めるためのキーポイントとなっています。そこで、玄関ドアの鍵の工夫についてもう少し詳しくみてみましょう。
玄関ドアの鍵の種類
鍵は錠前(鍵全体)とシリンダー(鍵穴)で大きく2種類選ぶ要素があります。そのうち、防犯に関係するのはシリンダーの方なのでこちらをご紹介していきます。
このシリンダーでピッキングのしやすさが大きく変わってくるので、自分の家のシリンダーがどのタイプになっているかも含めてチェックしてください。
ディスクシリンダー
鍵穴がくの字になっている鍵穴のことです。非常に一般的な鍵穴のタイプとなっており、マンションに住んでる方などはこのタイプの鍵を使用している方は多いでしょう。その分、ピッキングの技術もディスクシリンダー向けに向上しており、防犯性は決して高くないのです。
ピンシリンダー
鍵穴が一直線となっていて、鍵も片方だけ刻まれているタイプの鍵です。こちらは古くから使われているタイプの鍵でピッキングしやすいシンプルな作りの鍵となっています。現在の家の玄関ドアにはあまり使用されていませんが、昔の家では採用されている家もあり、鍵交換を検討した方が良いシリンダーとなっています。
ディンプルシリンダー
鍵穴が縦型で鍵にくぼみがついているタイプの鍵です。現在、ピッキングに非常に強いシリンダーの一種として知られています。鍵の作りが今までのシリンダーと違うので合鍵を作られたり、ピッキングをするのが難しいのです。
ロータリーディスクシリンダー
鍵穴が横型となっており、鍵の両方に刻みやくぼみが入っているタイプです。マンションでも使用頻度が高くなってきており、防犯性の高い鍵として知られるようになってきました。ディンプルシリンダーよりも安価で防犯性も高いということで人気のシリンダーです。
電子キー
そもそも鍵穴をつけないので、ピッキングには非常に強い鍵です。車ではすでに採用されていることが多く、家の玄関ドアでも電子キーを採用され始めています。カードキーやリモコンキーで開ける場合が多いです。
ワンドアツーロック以上にする
玄関ドアのシリンダーをピッキングに強いものにするのも良いですが、鍵自体を増やすというのも有効な防犯対策となっています。鍵を増やすとピッキング対策の他にこじ開けにも強くなり、より開けにくいドアとなるのです。
ワンドアツーロックが現在の主流ですが、ワンドアスリーロックも採用され始めています。ここで気をつけたいのは補助錠をつけて鍵を増やす場合です。補助錠は安物だと弱いものも多くこじ開けにあまり有効ではない商品もあります。しっかりと確認した上で鍵を増やすようにしてください。
最近、注目されているスマートキーとは?
最近、玄関ドアの鍵として注目されているのがスマートキーです。このスマートキーはどのようなものでなぜ注目されているのでしょうか。
スマートキーとは?
スマートキーとは玄関ドアに鍵穴をつけず、鍵を挿して回さなくても開け閉めができるドアのことを言います。カードキーやリモコンキー、暗証番号などで開け閉めすることが多いです。
スマートキーは防犯に強い?
スマートキーはまず鍵穴自体がないので、ピッキング対策としては最も強い鍵と言えるでしょう。また、オートロックをつけることもできるので、戸締り忘れを防ぐ機能もつけることができるのです。この2つの要素があるのでスマートキーは防犯に強い鍵と言われています。
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スマートキーはなぜ注目されている?
スマートキーは防犯性を高める以外にも様々なメリットがあります。例えば、鍵を出し入れしなくても開けられるので開け閉めが簡単ということや、カードやシールなどに出来るので、持ち運びが簡単になっているなどです。
このようにメリットがたくさんあるので、スマートキーは注目されており、採用が多くなってきているのです。
まとめ
玄関ドアの防犯性についてご紹介してきました。
玄関ドアだけではなく、窓からの侵入ももちろんありますが、家の防犯性を高める上で玄関ドアの防犯性は非常に重要なのでぜひ工夫を凝らして安全な家にしてください。