玄関ドアのガラスって大事?どんな役割があるの?
「玄関を明るくしたい」「開放的な玄関にしたい」と思った時に活躍するのが玄関ドアのガラスです。あまり、意識しない方も多いと思いますが、玄関ドアにおけるガラスは様々な役割があります。
今回は玄関ドアのガラスについてご紹介します。玄関ドアを選ぶ際にはぜひガラスも考えた上で玄関ドアを選んでみてください。
玄関ドアの基礎知識
玄関ドアを選ぶ際にはガラスも重要なのですが、その前に玄関ドアの種類を選ぶ必要があります。そこで、まずは玄関ドアの種類をご紹介します。自分の玄関ドアがどんな種類なのか押さえて、どんな玄関ドアにしたいかをイメージしましょう。
開き戸と引き戸
玄関ドアは大きく分けると開き戸と引き戸という2つに分かれます。
開き戸とは扉にハンドルやレバーをつけて押したり引いたりすることで、ドアを開け閉めする方式の扉です。現在は開き戸の方が一般的に使用されています。
引き戸とは扉を横にスライドさせて、ドアを開け閉めする方式の扉です。一昔前までは引き戸が一般的でしたが、洋風の家が普及して以降、数が少なくなりました。しかし、現在またオシャレなデザインや高性能の引き戸が現れており、また見直されてきています。
開き戸の種類
開き戸はもう少し細かく分かれるので見てみましょう。
片開きドア
玄関ドアが一枚のシンプルな玄関ドアです。一般的に使用されることの多いタイプの玄関ドアでマンションはほとんどが片開きドアとなっています。色やデザインなど様々なタイプのドアが販売されています。
親子ドア
大きさの異なる2枚のドアを組み合わせている玄関ドアです。大きい方のドア(親扉)にハンドルやレバーをつけており、通常は大きい方のドアしか使いません。しかし大きい荷物を出し入れするときなどは小さい方のドア(子扉)も開け閉めできるようになっています。
両開きドア
大きさの同じ2枚のドアを組み合わせている玄関ドアです。どちらのドアにもハンドルやレバーをつけており、どちらのドアからも出入りができるようになっています。
玄関ドアのガラスの役割
玄関ドアにどんな種類のドアがあるかがわかったところで、玄関ドアにおけるガラスの役割をご紹介します。
採光をとる
玄関は通常、光を採るものがないので、暗いままとなります。もちろん、蛍光灯や電球などで明るくすることが出来ますが、あまり自然光は入りません。そこで、玄関ドアにガラスを付けると自然光を取り入れることが出来るようになるため、玄関自体を明るくすることができるのです。
通風性を高める
玄関ドアにはガラスで出来た小窓のようなものを付けることができます。この小窓を開け閉めすることで玄関の通風性を高めることができ、換気や夏の暑い時期に涼しい風を取り入れることができるのです。
しかし、ガラス自体が通常のドアの素材よりも薄いためガラスにしてしまうと玄関の熱が逃げてしまうという欠点もあります。
デザイン性を高める
玄関ドアは様々なデザインのドアが販売されています。ガラスはそのデザイン性を高めるための一種です。透明なガラスを組み合わせることで、ラグジュアリーな雰囲気や明るい雰囲気を作り出すことができます。
玄関ドアの袖、ランマとは?
玄関ドアにガラスを組み込む上で、よく出てくる言葉に袖、ランマがあります。袖やランマとはどのようなものなのでしょうか?その役割についてもご紹介します。
袖
片開きドアの横につける小窓のようなものです。見た目は親子ドアとも似ていますが、親子ドアとは違い、開け閉めすることはできません。機能性がない分、親子ドアよりも安くすることができるのです。
袖をつけると玄関を広くすることができ、更に採光性を高めることができるので、玄関を明るく保つことができます。
ランマ
玄関ドアの上につける小窓のようなものです。特に引き戸の時につけることが多いですが、開き戸でもつけることができます。ランマは窓のように開け閉めできるものにすることも出来るので、玄関の換気が出来るようにすることもできます。また、上から自然光を取り入れられるため、玄関がかなり明るくなるのです。
袖やランマをつけると費用はどれくらいかかる?
袖やランマは後から袖やランマのみをつけるのではなく、玄関ドアとセットで販売されていることがほとんどです。なので、一概には言えませんが、だいたい+5〜10万円ほどの費用相場となっています。
玄関ドアの断熱を高めるために
玄関ドアにガラスをつけると採光性や通風性を高めることができます。その点は魅力的なのですが、一方、ガラスは通常の玄関ドアの素材(アルミやステンレスなど)よりも薄いため断熱性に劣ります。
つまり、ガラス面を多くすると玄関ドアの断熱性が低くなってしまい、玄関が寒くなってしまうのです。そのような事を避ける場合どのようにしたら良いのでしょうか?ここからは玄関ドアの断熱を高めるための方法をご紹介します。
ガラスの断熱性を高める
玄関ドアのガラスの断熱性を高めることができます。通常、ガラスは一枚のガラスなのですが、それを複層ガラスといって2枚のガラスを重ねることでガラス自体の断熱性能が高まるのです。
窓ではすでに複層ガラスはよく使われるようになっています。玄関ドアでも高性能ドアでは使用されているので、探してみましょう。
玄関ドア全体の断熱性を高める
玄関ドアにガラスをつけたとしても、ガラス以外がほとんどです。その玄関ドアの素材自体を強化することで断熱性を高めることができます。例えば玄関ドアの厚さを厚くしたり、断熱材を入れたり、素材を木材にすることでも断熱性は高まります。
現在は、断熱性を高めたドアもたくさん販売されています。ガラスをつけたいけど、玄関ドアの断熱性は落としたくないという方はぜひ相談してみましょう。
まとめ
玄関ドアのガラスについてご紹介しました。
リビングや寝室などの窓を工夫して明るくすることは考えても、玄関の明るさまで意識する人はそう多くないかもしれません。しかし、玄関ドアにガラスをつけるだけで、驚くほど玄関を明るくすることができ、朝の出発時も気分良く出発できるようになるので、ぜひ意識してみてください。