玄関ドアを木製にするメリットは?注意点も紹介

一口に玄関ドアと言っても、アルミ製やステンレス製など様々な素材が使われています。その一つが木を使用した木製のドアです。

木製のドアはデザインや性能などアルミ製やステンレス製と比べても特徴があるドアの素材なのです。ここでは木製のドアについてメリットや特徴をご紹介していきます。

玄関ドアの基礎知識

まずは、玄関ドアについて基本的な情報をご紹介していきます。玄関ドアは大きく分けると「ドアの種類」「素材」で大きく分かれます。それぞれの種類にサイズや色、デザインなどの違いがさらに出てくるのです。

玄関ドアの種類

玄関ドアには様々な種類があります。もし、玄関ドアの交換や設置を考えている場合、種類を理解しておくことは非常に重要なのでぜひ参考にしてください。

玄関ドアは大きく分けると「開き戸」と「引き戸」の2種類があります。開き戸とはドアノブやハンドルで押したり引いたりすることで開け閉めするドアです。引き戸とは玄関ドアを横にスライドさせることで開け閉めするドアのことです。どちらにも木製ドアはあるので押さえておきましょう。

現在の住宅では開き戸が一般的なので、開き戸についてもう少し細かく種類を見ていきます。

片開きドア

一枚のドアを使用したシンプルな玄関ドアです。マンションやアパートを中心に一般的に使用されているドアで、価格も一番安いドアのタイプです。

親子ドア

二つの異なる大きさのドアを組み合わせたタイプのドアです。通常は大きなドア(親扉)を開け閉めしますが、小さいドア(子扉)も開け閉めすることが出来るので、玄関の幅を広く使うことができます。

両開きドア

同じ大きさのドアを二つ組み合わせたドアのタイプです。どちらのドアにもドアノブやハンドルをつけることで玄関幅を広く取ることができ、どちらからも出入りできるようになります。

玄関ドアの素材

玄関ドアの素材はアルミ・スチール・ステンレス・木といった素材が一般的に使用されています。ここでは木材以外の素材について特徴を見ていきたいと思います。

アルミ

玄関ドアの素材で一般的に使われている素材です。軽くて耐久性も高いので玄関ドアの素材としては向いているのです。ただし、断熱性能が弱く断熱材を入れるなどの工夫をしないと外気が入ってきます。

スチール

スチール製のドアはアルミよりも重く耐久性や耐火性があるので、高性能ドアとして普及されています。断熱性能もアルミより高いので暖かい玄関を保つことができます。

ステンレス

ステンレスのドアはスチールと同じように耐久性が高いドアです。また、金属製ながら錆びにくいので雨風や海からの風にも耐えて使用することができます。

木製玄関ドアの特徴は?

ここから、いよいよ木製玄関ドアの特徴をご紹介していきます。木製ドアはそもそも上でご紹介したような金属製ではないのでかなり強い特徴を持っています。

木製ドアは生きている

木は生き物なので長年使っていると色味が変わって風合いが出てきたり、形が少し変わってしまうことがあります。設置した時だけではなく長く変化を楽しめる素材なのです。

木製ドアは断熱性能が高い

木は実はその素材そのものが断熱材のような役割を果たすほど断熱性能が高い素材です。北欧や北米では木製ドアが良く使われていますが、この断熱性能も一つの理由となっています。木製ドアにするだけで金属製のドアよりも暖かい玄関にすることが出来るのです。

メンテナンスが必要

木製ドアは生きているとご紹介しましたが、生きているからこそ定期的に塗装を塗り替えたり、修理したりというメンテナンスが必要となります。面倒と思う方もいればメンテナンスをするからこそ愛着がわくと思う方もいるでしょう。

玄関ドアを木製にするメリット

様々な玄関ドアの素材を理解したところで、木製の玄関ドアは他の素材と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?ここからは木製ドアのメリットについてご紹介していきます。

自然素材ならではのデザイン

木製の玄関ドアにする方の多くはデザインや自然素材の雰囲気に惹かれています。現在では金属製のドアでも木製っぽいデザインのドアが登場していますが、色合いなどはやはり自然素材だと格段に違いが出ます。また、触った時の質感も違いが出るので、木のデザインに憧れのある方はやはり木製にした方が良いでしょう。

暖かい家にすることが出来る

木製ドアの特徴でもご紹介しましたが、木製ドアは他のドアよりも断熱性能が高いので、断熱材が入っていないドアでも十分に暖かい玄関を保つことができます。さらに、木製ドアの温かみのある雰囲気が視覚からも暖かさを演出してくれるのです。

修理や塗装をしやすい

金属製のドアだと傷がついてしまうと中々、修理をしにくく年数が経ってしまうと交換をしなければなりません。その点、木製ドアは木を削ったり盛ることで修理が可能となります。また、ドアの傷さえも風合いとして活かすことが出来るのです。また、DIYで自分でも塗装できるので、好きな色に変えたりするのが容易に出来ます。

玄関ドアを木製にしたときの注意点

木製の玄関ドアにするメリットをご紹介してきましたが、デメリットや注意点はあるのでしょうか?ここからは木製ドアにした時の注意点をご紹介していきます。

価格が高い

木製の玄関ドアは自然素材を使用しているので金属製のドアよりも価格は高くなります。通常は集成材と呼ばれる加工された木材を使用することが多いのですが、無垢と呼ばれる天然の無加工の素材を使用すると、さらに高級な玄関ドアとなります。

メンテナンスが必要

木製の玄関ドアは生きているので、湿気を吸ったり逆に乾燥してしまうことで、長年使っていると反りが出てきて修繕しなければなりません。ただ、逆に言うときちんと修繕を積み重ねれば長い年月使用することが出来るのです。

まとめ

今回は木製ドアについてご紹介してきました。

木製のドアは金属製とは違い、風合いやデザインも独特のものがあります。ファンが多い素材でもあるので、ぜひ木製のドアも検討してみてください。