玄関ドアをスマートキーにするメリットをご紹介

玄関ドアでは防犯上、鍵は非常に重要な箇所です。ピッキングされにくい鍵など鍵の機能は年々高くなってきていますが、最近スマートキーが登場していることをご存知でしょうか?

スマートキーは防犯にも強く、開け閉めもスムーズにできる優れた性能を持っています。最近、発売されてきており、これからますます注目を集めていく新しい鍵なのです。そこで、今回はスマートキーについてご紹介していきます。

玄関ドアの鍵の種類について

スマートキーをご紹介する前にそもそも日本にはどのような鍵の種類があるのでしょうか?実は日本では江戸時代くらいまで一般住宅では鍵をつける習慣がありませんでした。明治以降洋風の住宅が日本に文化として入ってきた際に鍵付きドアも一緒に輸入され少しずつ普及していったのです。

そして、高度経済成長期にたくさんの建売住宅が建てられると同時に同じような鍵が爆発的に広がります。そんな中、ピッキングと呼ばれる鍵あけの技術が悪用されるようになり、同じような鍵穴だからこそ盗難事件が頻発するようになります。

そこから、各メーカーが防犯や利便性を考えて様々な鍵を開発し始めたのです。鍵には錠前と鍵穴(シリンダー)がそれぞれ開発されており、様々な種類があります。ここでは錠前についてスマートキーの他にどのような種類があるかをご紹介します。

インテグラル錠

( 施工後 )

ドアノブに直接鍵穴がついているタイプの錠前です。昔から使われており一般的なタイプの錠前と言えます。

レバーハンドル錠

( 施工前 )

近年、多いのはこのタイプの錠前です。レバーハンドルの上に錠前がついており、錠前とドアノブが独立しているパターンです。

プッシュプル錠

最近ではドアノブやハンドルではなく、お年寄りや子供でも操作しやすいようにプッシュプルという押したり引いたりするだけで開け閉めができるドアが登場しています。そのプッシュプルに直接、シリンダーをつけているのがプッシュプル錠です。

引違い戸錠

引違い戸という引き戸の一種につける鍵の種類です。引き戸の時のみ使用します。

スマートキーとは?

上記で紹介した錠前はみなさん自分の家や他の人の家などで一度は見たことある錠の種類だったかと思います。ここからはいよいよスマートキーのご紹介です。こちらはマンションなどでは普及してきていますが、住宅ではあまり普及していないので初めて見る方も多いのではないでしょうか?

スマートキーとは一言で表すと「鍵穴がない鍵」となります。カードキー方式やリモコンキー方式などがあります。それではそれぞれの特徴をもう少し詳しく見てみましょう。

カードキー

カードタイプのキーをドアに近づけるだけで鍵の開け閉めができるタイプです。カードタイプなので財布やカード入れ、定期入れに入れておけば持ち運びも楽になります。最近ではシールキーと呼ばれる小さいシールのようなキーも登場しており、更に持ち運びが楽に。スマホなどに貼っておけばスマホをかざすだけで開け閉めが出来るようになるのです。

リモコンキー

車では最近よく見かける鍵のタイプです。鍵がリモコンになっており、遠隔からでも開け閉めが出来るようになったり、鍵が身の回りにあれば出し入れすることなく、ドアに付いているボタンを押すだけで鍵の開け閉めが出来るようになります。

暗証番号キー

ドアに暗証番号のテンキーが付いてあり、そこにあらかじめ定めた暗証番号を入れることで鍵の開け閉めが出来るようになります。最大のメリットは鍵を持ち歩かなくても良いこと。何も持っていなくても鍵の開け閉めが出来るのです。

玄関ドアの鍵をスマートキーにするメリット

スマートキーについて理解したところで、玄関の鍵をスマートキーにするメリットは何なのでしょうか?ここからはスマートキーのメリットをご紹介していきます。

鍵穴がないので防犯に強い

スマートキーは基本的には鍵穴をつけません。(緊急用につける場合もあり)鍵穴がないのでピッキング技術を使って鍵をあけて侵入されるということがまずないのです。それだけで空き巣や不法侵入の可能性をグッと下げることができます。

鍵の出し入れや持ち運びが簡単

リモコンキーの場合、鍵の出し入れが不要なので、鍵を開けるときに両手が塞がっていても簡単に開け閉めができます。カードキータイプでもスマホや財布と一緒に持っておけばいちいち鍵を持っているか確認したり、別に出し入れしたりすることが無くなります。特に子供の場合、鍵を紛失する可能性もあるので、財布と一緒に持ち歩けば安心です。

オートロックにできる

スマートキーでは鍵をオートロックで閉めるようにすることができます。子供でありがちなので出かけるときに鍵を閉め忘れたということですが、オートロックにしてしまえばそのような心配がないのです。

鍵の紛失に強い

通常の鍵穴だと、鍵を紛失した際にその鍵を使って開けられてしまうのでシリンダーを交換して家族全員の鍵を再度作り直すということが必要となり、お金も手間もかかってしまいます。カードキーやリモコンキーの場合、紛失した際にはシステムを変更してその鍵を使用できないようにするだけで良いのです。カードキーの再発行などは必要ですが、他の鍵はそのまま使えるのでお金や手間を節約することができるのです。

玄関ドアの鍵をスマートキーにするときの注意点

スマートキーのメリットをたくさんご紹介してきて、スマートキーの良さを理解できたかと思います。しかし、実際にスマートキーにする際には注意しなければならないこともあります。注意点をご紹介していきます。

設置費用が高い

スマートキーは最新のキーであり電子システムも必要になるので、普通の鍵よりも設置費用は高くなります。またドアノブやハンドル自体の交換が必要となるので、きちんと金額や必要な工事を確認した上で交換しましょう。

家族構成に合わせて鍵を選ぶ

例えば、暗証番号キーだと小さい子供などの場合、番号を忘れたり、うっかりと口にしてしまうことがあるので、締め出されたり番号の流出の可能性があります。また、シールキーにしてしまうと小さくなるので逆に紛失してしまう可能性も出てきます。現在はカードキーとリモコンキーを併用することも出来るので、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要なのです。

まとめ

今回はスマートキーについてご紹介してきました。

スマートキーはこれからますます普及していく可能性が高く、今までの鍵と比べてメリットもたくさんあります。玄関ドアや鍵を交換する際にはぜひ検討してみてください。