玄関引き戸の特徴は?交換の方法もご紹介
現在、一般的に多い玄関ドアは開き戸ですが、一昔前までは引き戸が一般的な玄関ドアでした。そして、また最近引き戸の良さが見直されておりデザインや性能も様々なものが発売されてきています。
引き戸の特徴や良さとは何なのでしょうか?今回は引き戸についてご紹介します。
目次
引き戸とは?
そもそも引き戸とはどんなドアのことを言うのでしょうか?まずは玄関ドアの種類についてや引き戸についてご紹介していきます。
引き戸の種類
まず、玄関ドアは大きく分けると開き戸と引き戸に分かれます。
引き戸は玄関ドアを横にスライドさせて開け閉めするドアのことです。日本家屋は引き戸の方が一般的でした。
開き戸は玄関ドアをドアノブやハンドルを使って引いたり押したりすることで開け閉めする玄関ドアのことです。現代の家では開き戸の方が一般的となっています。
更に一口に引き戸と言っても様々なタイプがあるので見ていきましょう。
引き違い戸
玄関ドアでは一番多く使われているタイプです。左右に両方ドアをつけて、どちらも動かすことが出来るように互い違いに装着しているドアとなります。どちらからも通れるので動線を自由にすることができます。
片引き戸
片方は壁になっており一枚のドアを横にスライドさせることで開け閉めするタイプのドアです。片方が壁になっているのでスッキリした印象のドアとなります。
両引き戸
片引き戸を2枚並べたような形となります。どちらのドアも開くことができ、両方開くと玄関が非常に大きく取れるので見た目にも豪華に見える一方、玄関サイズをかなり広く取らないと実現できないサイズとなっています。
ランマとは?
玄関ドアにはランマと呼ばれる小窓をドアの上につけることができます。ランマをつけると採光をより取ることができるようになり、窓を開けると風も通すことができるため、玄関がより明るく、より通風性の良い玄関にすることができるのです。
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玄関ドアを引き戸にするメリット
玄関ドアの種類や開き戸との違いがわかったところで、いよいよ引き戸にするメリットをご紹介していきます。最近、また引き戸が注目されている理由はこのメリットが大きいからです。ぜひ、参考にして玄関ドアを検討する際に考えて見てください。
玄関の奥行きをコンパクトにすることができる
開き戸との一番大きな違いは玄関ドアの開け方・閉め方です。引き戸の場合は玄関ドアを横にスライドさせるだけなので奥行きを心配することがありません。玄関の内部もそこまで奥行きを取らなくても靴を置いたり脱ぎ履きするスペースをとることが出来ます。
また、玄関の外側も奥行きを考える心配がないので、道路がすぐ目の前にあっても問題なく安全に玄関から出入りできるようにすることが出来るのです。
玄関ドアを開けっ放しにすることができる
開き戸の場合、ドアノブやハンドルで玄関ドアを支えていなければなりません。しかし、引き戸の場合は横に開けておくとずっと開けっ放しにすることができるのです。例えば、両手に荷物を持って手がふさがっている時でも出入りがしやすかったり、車椅子の出入りも安全にスムーズに行うことが出来るのです。
段差をフラットにすることができる
開き戸の場合ドア枠によっては地面に段差がついてしまいます。引き戸の場合は玄関ドアの地面に段差がつくことがありません。車椅子の出入りもスムーズで小さい子供でもつまづいて転ぶ心配をしなくても良いのです。
玄関ドアの幅を広く取ることができる
引き戸の場合、横にスライドさせるので玄関ドアの幅においてデッドスペースが無くなります。同じサイズの玄関ドアだとしても開き戸よりも実際に出入りできる幅を広く取ることが出来ます。このメリットは特に車椅子やベビーカーで出入りする時に役立ち、広々としていることで安全にスムーズに出入りすることが出来ます。ドアを開けっ放しに出来るメリットや段差がないというメリットと合わせてユニバーサルデザインに向いているのが引き戸なのです。
玄関ドア引き戸の価格相場
玄関ドアを引き戸にするメリットを理解したところで、次に気になるのが引き戸の価格です。いくら便利とはいえ、引き戸が開き戸に比べてとても高いとなかなか引き戸にはしにくいものです。
そこで、ここからは引き戸の価格相場や開き戸との比較について見ていきましょう。
各玄関ドアの金額
引き戸の価格相場はランマ無しで「15万〜25万円」となっており、ランマ有りで「20万〜30万円」となっています。
では、開き戸と比較するとどうでしょうか?
片開き戸(一枚のシンプルなドア)の場合は「10万〜25万円」、親子ドア(異なる2枚のドアを組み合わせたドア)では「15万円〜30万円」となっています。ランマをつけた場合はそれぞれ+5万円ほどです。
片開き戸よりは若干高めの価格設定とはなりますが、片開き戸でもデザインや性能によって値段は変わるのであまり違いはないのです。
引き戸が高くなる理由とは?
玄関ドアの引き戸で値段が変わるのはどのような理由があるのでしょうか?大きく分けると3つです。
性能を高める
最近、引き戸でも断熱性能が高いドアが登場してきています。ドアの厚さや素材を変えるとその分値段は高くなりますが、暖かい玄関を保つことが出来るのです。
デザインに凝る
引き戸は需要があまりなかった一時期、あまりデザインバリエーションがありませんでした。最近ではモダンデザインなど様々なデザインのドアが登場しています。デザインで利用する素材によっては高くなることもあります。
鍵を良いものにする
玄関ドアの鍵はピッキングなどに備えて、どんどん性能が良くなっています。また、スマートキー対応の引き戸も発売されており、鍵を良いものにすると玄関ドア自体の価格も高くなります。
玄関ドアを引き戸にするためには?
玄関ドアの良さがわかったところで、今の玄関ドアは開き戸という方がほとんどだと思います。玄関ドアを引き戸にするためには玄関ドアの交換を行わなければなりません。玄関ドアの交換は素人には難しいので玄関ドアのリフォーム業者に依頼すると良いでしょう。
玄関ドアのリフォームでは近年、カバー工法と呼ばれる工事が主流となっています。このカバー工法は既存の玄関ドアの枠組みを残した状態でドアのみを入れ替えるという工法となります。カバー工法だと最短1日程度という短期間での工事や工賃相場が5~8万円という低価格での工事が可能です。
ただし、通常は同じサイズの玄関ドアや同じ種類に使われており、玄関ドアを開き戸から引き戸にするとカバー工法が使えない可能性もあります。ただし、引き戸への交換でもカバー工法が使える場合もあるので、まずは専門業者にカバー工法が利用できるかどうかを確認しながら玄関ドアを選ぶのがポイントです。
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まとめ
玄関ドアの引き戸についてご紹介してきました。
最近、引き戸が見直されており、デザインや性能も様々な種類のドアが発売されてきています。自分たちのライフスタイルを考えた上で、引き戸も一つの選択肢として玄関ドアを選んでみて下さい。