玄関ドアの断熱って大事?断熱ドアの価格も紹介

玄関ドアを選ぶ際に「玄関ドアは断熱が大事」という話を聞いたり見たりしたことある方は多いのではないでしょうか?玄関ドアは家の中での大きな開口部として空気の出入りが大きな箇所なので断熱性能が家の暖かさには大きく関係してきます。

玄関ドアの断熱性能がどれほど大事なのか、また断熱性能の高いドアはどのくらいの価格で購入できるのかなど、玄関ドアの断熱について気になることをご紹介します。

玄関ドアの基礎知識

玄関ドアの断熱について詳しくお伝えする前に、玄関ドアにはどのような種類があるのかなどの基礎知識をご紹介します。今回は玄関ドアを選ぶ際に考えた方が良い項目をポイントとして見ていきます。

玄関ドアの種類

まずは、玄関ドアの種類についてです。玄関ドアは大きく分けると「開き戸」と「引き戸」の2つの種類があります。開き戸はドアノブやハンドルを使ってドアを開いて出入りするドアのことです。引き戸はドアを横にスライドさせて開け出入りするドアのことです。開き戸、引き戸には更に細かく種類があります。ここでは開き戸の種類について見てみましょう。

片開きドア

1枚のドアで作られているシンプルな開き戸です。マンションやアパートでもよく使われ、一般的に使われることの多いタイプのドアです。

親子ドア

大きさの異なる2つのドアを使用するタイプの開き戸です。通常は大きい方のドア(親扉)を開け閉めして出入りしますが、大きな荷物の出し入れ時には小さい方のドア(子扉)も開けることができます。

両開きドア

大きさの同じ2つのドアを並べるタイプの開き戸です。どちらのドアにもドアノブやハンドルをつけており、どちらからも出入りできるようにしています。

玄関ドアの素材

現在、玄関ドアは主にアルミ素材、木、ステンレスが素材として使われることが多いです。アルミ製やステンレス製の素材が多く、種類やデザインも様々なものが使われています。断熱性を考えるときに注目されるのが木製ドアです。木というのはそれが優れた断熱性を持っています。なので、木製ドアは素材として断熱性が高いドアなのです。

玄関ドアのサイズ

玄関ドアは高さ・幅・厚さとそれぞれ様々なタイプのドアが発売されています。特に幅は玄関ドアの種類によって大きく変わるので、自分の家で玄関幅をどれほど取れるかも把握しながら選んでください。

玄関ドアのサイズが大きくなると、開口部(窓や玄関など家の中で壁じゃない箇所)が大きくなるので、その分外の空気は入りやすくなります。ただし、素材やドアの断熱性で十分補えるのでそれほど気にしなくても良いかもしれません。

また、もう一つ断熱性に関係するのが玄関ドアの厚さです。一般的にはドアは厚ければ厚いほど出入りする空気が少なくなるので断熱性が高いと言えます。

玄関ドアの断熱について

玄関ドアの基礎知識について理解したところで、いよいよ玄関ドアの断熱についてご紹介していきます。

家の断熱性能というのは大きく分けると「壁の断熱性」「窓やドアなどの開口部の断熱性」の二つについて考える必要があります。もちろん壁が家の構造の大部分を占めるのでここの断熱性は非常に重要なのですが、開口部の断熱性も重要となります。

冬の寒い時期に窓や玄関の近くに行くと部屋の中心よりも寒い空気となっていることを感じる方は多いはずです。玄関ドアや窓などの開口部は壁よりも断熱性が低いので、この開口部の断熱性が低いと壁の断熱性能をどれだけ高めても寒い空気が家の中に入ってきてしまうのです。

現在では様々なメーカーから断熱ドアとして性能の高いドアが発売されていますが、玄関ドアの断熱性はどのように高めると良いのでしょうか?玄関ドアの断熱性能にどのような要素が関係してくるのかを見ていきましょう。

玄関ドアの素材・サイズ

上でもご紹介しましたが、玄関ドアを木製にするとアルミ製やステンレス製よりも断熱性能を高めることができます。また、サイズについても玄関ドアの厚さが厚ければ厚いほど断熱性能は高くなります。

玄関ドアの断熱材や構造

断熱材とは壁などに使用されている熱をシャットダウンする素材のことです。この断熱材が豊富に設置されていると外気の出入りが少なくなるので、家の中の空気が逃げていきません。

玄関ドアの中に断熱材を入れているかどうか、また入れているとしたらどんな断熱材を入れているのか、どのくらいの厚さの断熱材を入れているのかで玄関ドアの断熱性能は大きく変わるのです。

また、近年の断熱ドアには構造を工夫しているものもあり、空気のポケットを作ったり複雑な構造をすることで外気が入りにくくしているものもあります。

玄関ドアの窓

玄関ドアにはドア自体に窓がついているものもあれば、袖やランマと呼ばれるドアの横や上に窓を取り付けるタイプのものもあります。このように窓をつけると採光を取りやすくなるので、冬でも太陽の光によって暖かくなります。

ただし、この窓も外気が出入りする箇所となるので、ここの断熱性能も重要となります。近年の断熱ドアではこの窓のガラスを一枚ではなく複層ガラスという二枚のガラスを組み合わせているものもあります。このように窓の断熱性能を高めると結果的に玄関ドアの断熱性能が高くなるのです。

断熱ドアの価格はどのくらい?

ここまで、玄関ドアの断熱を高めるための要素をご紹介してきました。とはいえ「そんな細かいところまでわからない!」という方も多いのではないでしょうか。そんな方も安心してください。現在、各メーカーが「断熱仕様のドア」というようにわかりやすく表示して断熱ドアを発売しているので、その断熱ドアから選べば良いのです。

そこで、気になるのは断熱ドアの価格についてです。玄関ドアを厚くしたり、断熱材を使ったりとしているので、やはり通常のドアよりも高くなります。どのくらい高くなるのでしょうか?

片開きドアで見てみると通常の片開きドアの相場は「10万円〜15万円」ほどが多いです。それに対して断熱ドアの片開きドアの相場は「15万円〜20万円」ほどが多いです。つまり+5万円くらいを考えていると良いと思います。

ただし、玄関ドアはデザインやサイズによっても変わりますし、一口に断熱ドアといっても断熱性能をより高めたものは25万円以上するものもあるので、予算とも合わせて検討して見てください。

断熱ドアにするためには?

では、「玄関ドアを断熱こうにドアにしたい!」と思った時にはどうしたら良いのでしょうか?現在の玄関ドアが断熱ドアじゃない場合は玄関ドアを交換する必要があります。

玄関ドアを交換する場合は玄関ドアのリフォーム会社に依頼して工事をしてもらう必要があります。現在ではカバー工法という工法が主流となっており、工期は約1日という会社が多いので、意外とすぐに玄関ドアを交換することができます。

また、気になる費用についてですが、「玄関ドアの費用+リフォーム工賃」が必要となります。カバー工法の場合、リフォーム工賃は5~8万円となっている会社が多いようです。

まとめ

玄関ドアの断熱性能についてご紹介してきました。

玄関ドアを選ぶ際にはデザインや色ももちろん大事ですが、快適に家の中で過ごすためには断熱性能も重要となります。ぜひ、断熱ドアも含めて玄関ドアの断熱性を考えた上で玄関ドアを選んでください。