玄関ドアのリフォームで一番手軽なのが「玄関の鍵を交換する」ということです。玄関ドアの鍵は長年使っていると壊れることもあり、また玄関ドアの鍵を失くしてしまった場合はその鍵を使われては困るので鍵交換してもらうこともあります。

ただ実は、そのように必要に迫られた時以外にも鍵交換をするとメリットがあるのです。玄関ドアの鍵交換のメリットや費用などをここではご紹介していきます。

玄関ドアの鍵交換のメリット

玄関ドアの鍵交換のメリットとしてはシンプルに「防犯性が高くなる」という一点です。

家は自分の財産を管理している場所なので空き巣、泥棒に入られると被害は大きいです。また、近年は家の住人に危害を加える犯罪者も増えているので防犯対策は大事になってきています。

玄関ドアの防犯性は年々格段に高くなってきており、防犯性の高い鍵やドアも登場してきています。家や家族の安心を守るためにも定期的に鍵を交換すると安心です。

また、近年ではスマートキーというものも登場しています。スマートキーとは鍵を鍵穴に刺さなくてもボタンを押したりするだけで開け閉めが行える鍵です。このように便利な鍵も登場しているので、ぜひ検討してみてください。

玄関ドアの鍵の種類

鍵を交換しようと思っても鍵の種類はたくさんあり、どの鍵にしたら良いかわからない方も多いかと思います。ここでは錠前の種類とシリンダー（鍵穴）の種類をご紹介します。

錠前の種類

錠前とはシリンダーと錠全体のことを言います。錠前には様々な種類があり自分の家の玄関ドアにつけられるものもあれば、ドア交換や取っ手交換が必要になるものもあるので確認しておきましょう。

インテグラル錠

ドアノブに直接鍵穴をつけるタイプです。玄関や勝手口に使われることが多く、ドアノブとシリンダーが一体となっています。

引違い戸錠

引違い戸という引き戸の一種につける鍵の種類です。引き戸の時のみ使用します。

レバーハンドル錠

こちらも多く使用されており、特にマンション、アパートはこのタイプが多いです。レバーハンドルの上にシリンダーを突起させた状態でつけます。レバーハンドルとシリンダーが独立しているので、鍵交換をしたい場合もシリンダー交換のみで済みます。

プッシュプル錠

扉を開け閉めする取っ手に直接シリンダーをつけているタイプです。取っ手が押す引くの動作のみで開け閉めが出来るので子供やお年寄りでも簡単に動作できます。

電子錠

カードキー型や指紋型、暗証番号など鍵穴を利用しないタイプの鍵です。鍵を入れて回すという動作が不要なので簡単に開け閉めすることができます。また、鍵穴がないのでピッキングに非常に強く防犯性の高い鍵と言えます。

シリンダーの種類

シリンダー（鍵穴）にも様々な種類があります。ピッキングされやすい鍵穴だと簡単にドアを開けられてしまうため防犯上でもキーポイントとなる箇所です。

ディスクシリンダー

鍵穴がくの字になっている鍵穴のことです。住宅やマンションで一般的に使われているものとなります。今はピッキングされやすい鍵として広まってしまい、防犯性は低めです。ディスクシリンダーにするのであればツーロックにするなどの対策が必要でしょう。

ピンシリンダー

鍵穴が一直線となっていて、鍵も片方だけ刻まれているタイプの鍵です。古くからあるタイプで防犯性は低めです。また鍵が壊れやすく開きづらくなってしまう可能性もあります。

ディンプルシリンダー

鍵穴が縦型で鍵にくぼみがついているタイプの鍵です。非常に複製が難しくピッキングに強いので防犯性がかなり高い鍵となっています。防犯性を求めたい方はまずディンプリシリンダーを検討すると良いでしょう。

ロータリーディスクシリンダー

鍵穴が横型となっており、鍵の両方に刻みやくぼみが入っているタイプです。ピッキングに強く防犯性が高い割にはディンプルシリンダーよりも安価に取り付けられます。

電子キー

そもそも鍵穴をつけないので、ピッキングには非常に強い鍵です。ただし、暗証番号型の場合、暗証番号が漏れると誰でも入れてしまいますし、カードキー型の場合はカードキーを紛失した場合、鍵開けや交換が非常に面倒というデメリットもあります。

玄関ドアの鍵交換の費用相場は？

玄関ドアの鍵交換にはどの程度の費用がかかるのでしょうか？

鍵交換にかかる費用は「錠前、シリンダーの費用」＋「交換の工賃」です。また、業者によっては出張費がかかる場合もあります。それではそれぞれどの程度の費用がかかるかを見ていきましょう。

錠前、シリンダーの費用相場

鍵はシリンダーのみの交換と錠前全体を交換するのとで費用はだいぶ変わります。ここでは錠前を交換する場合の部品価格をご紹介します。自分の鍵の相場をチェックしておきましょう。

また、鍵穴の種類によっても変わってくるのです。鍵穴の違いによる費用の違いは一般的に一番安価なディスクシリンダーとディンプルシリンダーで5千円〜1万円程度変わってくると言われています。

インテグラル錠

4,000円〜18,000円程度のケースが多いです。比較的安価な錠前となっており、ドアノブごと交換となります。

引違い戸錠

2,500円〜25,000円程度のケースが多いです。引違い戸自体が少なくなってきているので、錠前もだんだんと少なくなっています。

レバーハンドル錠

5,000円〜20,000円程度のケースが多いです。レバーハンドルの場合はドアノブを変える必要がそれほどなく、その場合はシリンダーのみになるので価格は安価になる傾向にあります。

プッシュプル錠

15,000円〜80,000円程度のケースが多いです。錠前を全て交換するとなると取っ手を変える必要があるので高くなります。

電子錠

20,000円〜150,000円程度と費用にかなり差が出てきます。後付けする場合は工賃もかなり費用がかかってきます。

錠前交換の工賃

鍵交換の工賃は10,000円〜15,000円程度の場合が多いです。しかし、大抵の場合は工賃だけの請求はなく鍵の部品費用＋工賃のトータル費用で見積もりが出てきます。なので工賃は参考価格程度として覚えておいてください。

鍵交換を業者に頼むメリット・デメリット

鍵交換を行なっている業者は非常に多く、業者に頼むのをまず思い浮かぶと思いますが、実はシリンダーや錠前自体は販売されているので自分で鍵交換をすることも可能です。鍵交換を業者に頼むメリット・デメリットはどのようなことがあるのでしょうか？

メリット

鍵交換を業者に頼むメリットは「スピード」「安心」があります。

まず、スピードですがシリンダー交換のみであれば場所によっては10分〜1時間程度で家まで来て、＋1時間程度で交換が終わるケースが多いです。慣れてない人が自分で交換するともっと時間がかかってしまいます。

そして安心感ですが、まずシリンダーや錠前を交換する場合、現在のものと合わなければそもそも鍵がきちんと付きません。その点、業者は知識も豊富で部品も豊富にあるので間違えることなくすぐに交換してくれます。

デメリット

デメリットは「費用がかかる」ということです。業者に頼むと部品代＋10,000〜15,000円がかかる場合が多いです。なので、出来るだけ節約したいという方は自分で鍵交換を行うと良いでしょう。

まとめ

鍵交換についてご紹介をして来ました。

鍵交換は紛失時や故障時に交換するのはもちろんですが、防犯のことを考えると最新のものにしていた方がより安心です。ぜひ一度自分の家の鍵をチェックしてみてください。