玄関をバリアフリーにリフォームする方法|おすすめの種類や広さ

玄関をバリアフリーにリフォームする方法|おすすめの種類や広さ

ある程度築年数が経ってくると、住み慣れた家でも「段差がきつい…」「もっとバリアフリーな仕様にしたい」とお考えになる方は多いです。

そこで本記事では、玄関をバリアフリーにするための方法を詳しくご紹介します。

おすすめの間取りや広さの目安など、ぜひ参考にしてみてください。

玄関をバリアフリーにする方法①屋外

玄関ドアまとめYKKAP

ここではまず、「屋外側」の視点から玄関をバリアフリーにする方法をまとめます。

玄関は外部から出入りする空間のため、帰宅時にスムーズな移動ができることが必要です。

エクステリアのリフォーム工事と関連する部分もあるため、適切な施工業者に依頼するようにしましょう。

庇の幅を広くする

「庇(ひさし)」とは、窓やドアの上に設置されている小さな屋根のことを指します。

庇を広くすることで、玄関ドアやエントランスを雨や雪から保護する役割があります。これにより玄関先が濡れにくくなり、滑りやすい状態になるのを防ぎます。

また車いすと介助者が一緒に移動する場合でも楽になるため、バリアフリー対応におすすめです。

スロープを付ける

スロープを設置することで、車椅子やベビーカーが簡単に玄関にアクセスできるようになります。

高齢者や身体的な制限がある方にとっても、安全で快適な移動手段になるため便利です。

「まだ車いすは使っていない」という方でも、重い荷物を持っている場合や小さな子供を抱っこしている時に楽になります。

また余裕があれば、スロープに手すりを設置することで安定感が得られます。

玄関ドアを引き戸にする

引き戸は開閉の際にスペースを取らないため、玄関周辺の空間を効果的に利用できるようになります。

引き戸はスライド動作で開閉するため、軽くて操作しやすいのが特徴です。特に、身体的制約のある方にとって玄関へのアクセスが容易になります。

段差のない床と組み合わせることで、シームレスで快適な移動に役立ちます。

インターホンを付ける

インターホンを導入することで、訪問者や配達員とのやりとりがスムーズに行えます。

玄関にいながら外部の状況を確認できるので、セキュリティを高める効果も期待できます。

またバリアフリーを考慮して、大きなボタンや視覚的に分かりやすい表示があるインターホンを選ぶと便利です。

インターホンの設置場所は、玄関の外や内で使いやすい位置に設置しましょう。

身体的な制約がある場合は、高さや操作性も調整することも検討します。

玄関をバリアフリーにする方法②屋内

玄関土間

ここでは、「屋内側」をバリアフリー対応にするリフォーム方法をご紹介します。

玄関では外出時に身支度を行うことも多いので、靴の脱ぎ履き等を行いやすいようにすることが大切です。

手すりを設置する

手すりを設置することで、立ち上がる際や歩行中の安定感が高まります。

特に段差や階段がある場合、手すりがあれば移動が安全になります。

設置の際には、耐久性のある素材で作られた手すりを選びましょう。手にやさしい形状や表面加工のものを選択することが重要です。

実際にショールームや店舗で実物を確認することで、使いやすい高さや素材が分かりやすくなります。

腰掛ける椅子を置く

腰掛けるための椅子があればちょっとした休息に利用でき、疲労を軽減できます。

特に歩行が難しい方や高齢者にとっては、安心して立ち上がったり、待機したりできるサポートツールになります。

靴を履く際の転倒事故も防げるため、玄関がより安全になっておすすめです。

照明を明るくする

明るい照明にすることで、階段や段差、障害物などを明確に見分けるのに役立ちます。

良く見える環境に整えることで、転倒や事故のリスクを軽減します。

高齢になると目が見えにくくなる方が多いため、一段階明るめの照明器具を選んでおくのがおすすめです。

人感センサー付照明にする

人感センサー付き照明にすることで、オンオフ動作が不要になるため便利です。

赤外線で人の存在を感知したときにだけ照明を点灯させるため、不必要に明かりがつけっぱなしにならず省エネルギーになります。

暗い状態で歩くことがなくなり、安全性向上にも役立ちます。

人感センサーが照明自体に組み込まれているタイプの他、スイッチに人感センサ機能を付ける方法もあります。

玄関エリアのレイアウトや利用者の動線を考慮し、どの場所に人感センサー付照明を設置するか計画しましょう。

照明器具メーカーでは無料のプラン作成を行っている場合も多いため、相談してみるのもおすすめです。

玄関のバリアフリーリフォームのポイント

ここでは、玄関のバリアフリーリフォームの成功ポイントをご紹介します。

よくある疑問を確認しておくことで、後悔の無い玄関リフォームにつなげましょう。

玄関の適切な広さは?

一般的な玄関の広さは、1~2畳程度です。

しかしバリアフリー対応にする場合、車いすでの使用も考慮して2~3畳にするのがおすすめです。

玄関の最低限の広さは、車椅子や歩行補助具を使用する方々が快適に出入りできるだけのスペースを確保する必要があります。

玄関の幅は、少なくとも90cm以上にすることが推奨されます。

また玄関には、ドアの開閉や車椅子の回転に必要な十分なスペースが必要です。ドアが開く向きやドアの近くに障害物がないように設計しましょう。

玄関バリアフリーはDIYリフォームできる?

DIY(Do It Yourself)は業者に頼らず自分で工事を行うことを指し、最近では趣味としても人気が高まっています。

手すりの設置や照明器具の交換といった簡単な工事であれば、DIYでも対応可能です。

しかし玄関ドアの交換やスロープの設置といった大掛かりな工事の場合、専門業者に依頼した方が安心です。

もし専門的な知識や経験が不足している場合は、専門家に相談するかプロに依頼した方が完成度が高くなります。

費用は介護保険でまかなえる?

介護保険とは、介護サービスに掛かる費用に対して補助が受けられる制度のことを指します。

この中には「居宅介護住宅改修費」といった項目があるため、玄関のバリアフリーリフォームが対象になる場合があります。

具体的には「手すりの設置、玄関ドアの交換、段差の解消」といった工事が該当します。

ただし介護保険が適用になるかどうかは、個々のケースによって事情が異なります。

利用を検討されている場合には、担当ケアマネージャーや自治体窓口に問い合わせて確認しましょう。

まとめ

玄関は毎日の出入りで通る空間なので、バリアフリーな環境に整えることが重要です。

適切なリフォームで快適に改修できるので、玄関ドアの交換や手すりの設置といった工事を検討してみてはいかがでしょうか?

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