和風の玄関の場合「引き戸」が採用されるケースも多いです。

落ち着いたおしゃれな雰囲気になるだけでなく、バリアフリーの観点からも人気が高まっています。

そこで本記事では、玄関引き戸の種類や3枚引き戸にするメリット等をご紹介していきます。

リフォームを行う際の注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

引き戸の種類

ここではまず、主な引き戸の種類についてご紹介します。

都の数や取付方法によって様々な種類があるため、ご自宅に合ったタイプをチェックしてみましょう。

引き込み戸

引き込み戸は、開閉時に戸が壁の中に完全に収納されるタイプの引き戸です。

開け閉めする際に戸が室内や室外に突き出すことがなく、スペースを節約できます。

また戸が収納されるため部屋のレイアウトを妨げることなく、広々とした室内空間を保てるのもメリットです。

スタイリッシュな印象になるため、和風だけでなく洋風のデザインにもよく合います。

2枚

2枚引き戸は、2枚の戸が互いに引き寄せ合って開閉するタイプの引き戸です。建物の天井に設置されたレールに沿って移動する仕組みとなっています。

2枚の内1枚は固定されており、片側に寄せる形で開閉します。

シンプルな形状で開閉時にスペースをとらず、室内の有効スペースを最大限活用できます。

また2枚引き戸はもっとも一般的なタイプなので、素材やデザインのバリエーションが豊富です。

3枚（袖付2枚）

3枚（袖付2枚）引き戸は、2枚建の引き戸に袖付き（端に固定された一枚の扉）があるタイプのことを指します。

2枚建より間口が広くなるため、移動が楽になるのがメリットです。

大きな開口部を確保したい場合や、広々とした空間を作りたい場合に適しています。

一般的にはあまり普及していないタイプですが、玄関が省スペースな場合や和風の外観にしたい場合におすすめです。

4枚

4枚引き戸は、2つのセットの引き戸が互いに重なり合って開閉するタイプの引き戸です。

すべての扉が左右に開閉することで、左右どちらかを広く開けたり中央を開けたりできます。

このような構造により、開口部を広く確保しながら、スペースを節約できます。

また4枚引き戸はデザインのバリエーションが豊富であり、インテリアや建物のスタイルに合わせて選択可能です。

純和風のデザインとの相性が良く、格式高い印象を与えます。

3枚引き戸はおすすめ？

ここでは、引き戸の中でも「3枚引き戸」に注目してご紹介します。

メリットやデメリット・注意点を知っておくことで、玄関のドア選びに生かしてみてください。

3枚引き戸のメリット

3枚引き戸は、2枚の扉を寄せて開閉できることで開口部が広くなるのがメリットです。

特に車いすやベビーカーでの移動を伴う場合、玄関が広い方が使い勝手が良くなります。

また引き戸全般に言えることですが、開き戸のように急にバタンと閉まることが無いため安全性が高くなります。

「半分だけ途中まで開けておく」といった使い方もできるため、小さい子どもや高齢の家族がいる場合におすすめです。

3枚引き戸は取り付けが比較的容易であり、メンテナンスも比較的簡単です。

レールを使って動くため、正しい設置と定期的な潤滑剤の塗布によってスムーズな動作を保てます。

3枚引き戸のデメリット・注意点

3枚引き戸の主なデメリットや注意点は、下記が挙げられます。

• ●広い間口寸法が必要
• ●掃除の手間が掛かる
• ●音やにおいが漏れやすい

3枚引き戸には、3枚の戸を収めるためのスペースが必要です。そのため壁面寸法に余裕がない場合や、他の家具や装飾品と干渉する可能性がある場合には、設置が制限されることがあります。

また開閉機構やレールなどの部品が多いため、定期的なメンテナンスが必要です。特に埃や汚れが付着しやすい場所に設置される場合には、定期的な清掃や潤滑剤の塗布が求められます。

さらに開き戸に比べると隙間が多く、音やにおいが漏れやすい点にも注意が必要です。

3枚引き戸がおすすめなケース

3枚引き戸は、以下のようなケースでおすすめされます。

• ●広い開口部が必要な場合
• ●開放感を持たせたい場合
• ●和風の外観にしたい場合

3枚引き戸は、一般的な2枚引き戸に比べて広い開口部を確保できます。

そのため、室内と室外のつながりを強調できます。庭やバルコニーなどの外部空間と室内空間を一体化させたい場合にも最適です。

また、木製で落ち着いたデザインは和風のデザインとの相性がばっちりです。

おしゃれで洗練された雰囲気になるので、ぜひ選んでみてください。

3枚引き戸にリフォームする方法

ここでは、3枚引き戸にリフォームする方法についてご紹介します。

既存の玄関の仕様によってはリフォームできない場合もありますが、詳しい対応可否については専門業者に見積もりを依頼してみるのがおすすめです。

引き戸からリフォーム

既存の玄関ドアが引き戸の場合、同様に引き戸にリフォームできます。

ただし新しい引き戸を取り付ける前に、現在の引き戸の寸法を正確に測定し、新しい引き戸が収まるかどうかを確認しましょう。

特に、開口部の幅や高さ、壁面の厚さなどをしっかり測定することが重要です。

開き戸からリフォーム

既存の玄関ドアが開き戸の場合にも、3枚引き戸にリフォームすることは可能です。

ただしドアの設置方法や寸法が大きく変わる場合があるので、寸法を正確に測定して新しい引き戸が収まるかどうかを確認しましょう。

開き戸の枠やヒンジを取り外す際に、壁に穴や傷が生じる可能性があります。

特に引き戸のレールを取り付ける際には、壁の補強を行う場合もあります。安全性に関わるため、必ず専門業者に取付を依頼するのがおすすめです。

開き戸から引き戸にすることで、バリアフリー性能が高まります。

これから将来的に車いすの利用が見込まれる場合には、ぜひ検討してみてください。

まとめ

玄関は毎日の出入りで通る空間なので、開口部が広い方が便利になります。

特に3枚引き戸は広々としていることで、バリアフリーの観点からもおすすめです。

リフォームで対応できる場合も多いため、ぜひ専門業者に一度相談してみてはいかがでしょうか？

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