戸建て住宅でもアパートやマンションでも、暑さ・寒さの原因になるのが「窓と玄関」です。暖房をつけた部屋で、窓の近くだけ寒さを感じる経験を持つ人は多いと思います。
主な冷気の侵入口である開口部は、リフォームで交換したり内窓を取り付けることで寒さを感じないように改修できます。

実は2023年3月から「先進的窓リノベ事業」という制度が開始され、補助金を受けながらお得にリフォームできるようになります。

そこで本記事では、この先進的窓リノベ事業について、一体どんな制度なのか、いくら補助金が出ていつからいつまで申請を受け付けているのかといった事項まで解説します。

自宅の寒さにストレスを感じている人は、ぜひ事業の予算があるうちにリフォームを検討してみましょう。

＞関連リンク：経済産業省・環境省 先進的窓リノベ事業 事業概要

＞関連リンク：経済産業省・環境省 先進的窓リノベ事業 事業説明資料

＞関連リンク：経済産業省・環境省 先進的窓リノベ事業 詳細説明資料

『先進的窓リノベ事業』ってどんな制度？

はじめに「先進的窓リノベ事業」とは、どんな制度なのか概要を確認しましょう。

この事業は、現在既に建っている住宅の中で「窓」に注目して、高断熱化を図るリフォームを行う場合に、改修費用の一部を補助する制度です。

補助の対象となるのは上表のとおり「内窓の設置・外窓の交換・ガラス交換」といったリフォームです。単に交換すればよい訳ではなく、高い断熱性能を持つ窓・ガラスへの交換が求められます。具体的には、窓の性能を示す「Uw値」が1.9以下の窓で、事務局に登録されている窓を指します。

『先進的窓リノベ事業』いくら補助金が貰えるの？

こうした性能の高い窓に交換する場合に、いくら補助金が貰えるのでしょうか。

最低5万円～最大200万円の補助金が受け取れる

受け取れる補助金の金額は「5万円～最大200万円」です。

ガラス交換は1枚あたり、内窓・外窓の設置や交換は1箇所あたりで補助金が決められていて、交換する枚数や箇所が多くなるほど受け取れる補助金も多くなります。

リフォームの規模が小さく補助金が5万円に満たない場合や、逆に大規模で補助金額が200万円を超えてしまう場合には申請ができません。

また「戸建て住宅・低層集合住宅」と「中高層集合住宅」とでも補助金の金額が異なるので、補助金額を計算する場合は注意しましょう。

（※低層集合住宅は3階建て以下を、中高層集合住宅は4階建て以上の集合住宅を指します。）

戸建て住宅・低層集合住宅の場合

「戸建て住宅・低層集合」の場合は、補助金の金額は下表のとおりです。

窓の性能の高さを示すUw値によってグレードが「SS・S・A」と3つに分類されていて、グレードが高くなるほど補助金の金額も高額になるよう設定されています。

実は表の中で最も低いグレードAのUw値1.9以下でも、アルミ樹脂複合では達成が難しく、樹脂サッシ+ペアガラスなど高性能な窓を選ぶ必要があるので、SやSSグレードの補助を受けようとするとリフォーム費用も高額になることを認識しましょう。

中高層集合住宅の場合

続いて4階建て以上の「中高層住宅の場合」は、補助金額は上記のとおりです。

ガラス交換や内窓交換は補助金額に違いがありませんが、外窓交換の補助金額が異なる点に留意しましょう。

『先進的窓リノベ事業』申請スケジュールは？

続いて、本事業の補助金を受けたい場合の申請スケジュールを確認しましょう。

契約日：2022.11.8～2023.12.31

リフォーム業者との契約日は「令和4年11月8日から令和5年12月31日」の間に締結したものに限ります。

令和4年11月8日以降であっても、リフォーム業者が事業者登録を行うまでの間に工事に着手してしまうと対象外となります。リフォーム業者と工事を行う日付の確認は行いましょう。

交付申請日：2023年3月下旬～2023.12.31

事業の申請を行う日付は「令和5年3月下旬から令和5年12月31日」です。

この間に契約を締結したうえで、補助金の交付申請を行います。ただし、補助金のための予算が底をついてしまった場合は、12月31日を待たずに早めに申請が打ち切られる可能性があります。

『先進的窓リノベ事業』注意点は？

最後に、先進的窓リノベ事業を申請して補助金を受け取りたい場合の注意点を紹介します。

発注者本人が補助金を受け取れる訳ではない

1つ目は「発注者時本人が直接補助金を受け取れる訳ではない」ということです。

一般的に補助金と聞くと、直接お金が振り込まれるイメージを持ちますが、本事業では発注者に代わってリフォーム事業者が代理で申請します。補助金が振り込まれるのもリフォーム事業者で、発注者は値引きや支払うお金への補てんという形で補助を受けることになります。

万が一、登録していない事業者に依頼してしまうと補助金が受け取れません。本事業は補助金額も大きめなので、確実に補助金を受け取りましょう。

予算が底をついたら申請受付ストップ！

2つ目は「予算が底をついてしまえば申請が止まる」ということです。

本事業の申請期限は令和5年12月31日ですが、予算の上限に達した場合は申請受付を止めてしまいます。リフォームを行うことが確実なら、可能な限り早めに事業者に依頼して工事を始めましょう。

締め切りが心配な人は「交付申請の予約」

予算の上限が心配なら「交付申請の予約」を行うこともできます。

交付申請の予約とは、工事着工後に交付申請を行える制度です。書類の準備などに手間取って、工事の方が先に取りかかれたとき利用できます。「令和5年3月下旬から令和5年11月30日」の期間内に予約申請すれば、申請した補助金分は3か月間は確保されます。

2023年は類似事業も動いているので確認を

本年度は「他の類似事業も稼働中」である点にも注意です。

たとえば「こどもエコすまい支援事業」では、省エネリフォームも含めた幅広いリフォームや新築の建築で最大100万円の補助金が受け取れます。

＞関連リンク：【玄関・窓も対象】2023年 子どもエコすまい支援事業・リフォームを分かりやすく解説

こどもエコすまい支援事業でも開口部の断熱改修は行うことができ、窓だけでなく玄関ドアや勝手口の改修も対象になります。加えて断熱性能だけでなく「防犯性能・生活騒音減・防災性向上」といった理由でも補助金の対象になります。

注意が必要なのは「同じ窓・ガラスに対して2つの補助金を活用することができない」点です。先進的窓リノベ事業では、補助金の対象とするための条件が厳しい一方で1枚・1箇所あたりの補助単価が大きくなります。一方でこどもエコ住まい支援事業では、条件が緩いですが補助単価が小さくなります。

事業を使い分けて、より補助金額が大きくなるようにしましょう。

まとめ│補助金を活用して暖かい部屋を手に入れよう

2023年3月から開始される「先進的窓リノベ事業」について、事業の概要や注意点を解説しました。

本事業は家の断熱性能を高めるために、窓やガラスの交換を行うもので、求められる性能は非常に高いものになっています。リフォームに要する費用も高額になりがちですが、補助金の金額も大きく魅力的です。

「家が寒い」「いつかリフォームをしたいと思っている」という人は、予算がなくならないうちに、早めにリフォームを検討しましょう。

玄関ドアのリフォームはアキバG&Rにお任せを！

玄関・窓のリフォームは、専門業者である弊社にお任せ下さい。
総合業者には出来ない、お値段・サービスで対応致します。

対象エリアは以下のとおりです。

茨城県

下妻市、筑西市、八千代町、坂東市、常総市、つくば市、土浦市、つくばみらい市、守谷市、かすみがうら市、小美玉市、石岡市、桜川氏、結城市、五霞町、境町、龍ヶ崎市、牛久市 ほか

埼玉県東部

春日部市、久喜市、越谷市、幸手市ほか

栃木県南部

宇都宮市、真岡市、下野市、栃木市、小山市ほか

千葉県西部

野田市、我孫子市、松戸市、柏市ほか